狙われる銅 vs 狙われにくいアルミ
01 繰り返される盗難被害との闘い
施設場所:千葉県某所
施設種別:太陽光発電所
工事内容:銅ケーブルからアルミケーブルへの変更工事 (接地のIVケーブルもアルミに交換)
長さ:全長7km
完工:2025年夏
深刻化する銅ケーブル盗難被害
近年、太陽光発電所における銅ケーブルの盗難被害が全国的に深刻化しています。銅の国際価格高騰を背景に、転売目的の組織的な犯行が増加しており、発電事業者にとって深刻な経営リスクとなっています。
繰り返される盗難被害との闘い
本プロジェクトのお客様も、数度にわたる銅ケーブルの盗難被害に遭われており、まさにイタチごっこのような状態が続いていました。防犯対策を講じても、また盗難に遭うという悪循環に、お客様は頭を悩ませていらっしゃいました。

02 お客様の決断
このような状況に終止符を打つべく、お客様はアルミケーブルの全面導入を決断されました。その本気度は、通常は銅製が一般的な接地用のIVケーブルまでアルミに変更するという徹底ぶりに表れていました。「もう二度と盗難被害に遭いたくない」 ―― お客様の強い決意のもと、当社製品とサービスをお選びいただきました。

お客様の声
GBPを選んだ理由について、お客様からこのようにお話しいただきました。
「そもそも太陽光発電用のアルミケーブルを扱っている会社自体が数社しかない。その中でGBPは...」
✓アルミケーブル・端子・工具まですべて自社製品
✓施工まで一貫対応
✓トータルコストを大幅削減
✓互換性の心配なし
実際、接地用IVケーブルまでアルミ化するような特殊なケースでも対応できる当社の強みが、プロジェクトの迅速な実現とコスト削減に大きく貢献しました。本プロジェクトおいて、こうした包括的なアルミケーブル切り替えプロジェクトを全面的にサポートさせていただくこととなりました。
03 納品と施工現場の様子
アルミケーブルの納品

受注後1ヶ月で納品という迅速な対応もお客様に喜んでいただきました。
また、ケーブルに加えて端子、圧着工具まで、すべて当社製品です。
施工現場の様子
GBPでは、以下のような施工を実施しました:

この銅ケーブルこそが、盗難犯にとっての「標的」でした。
ここから、狙われにくい発電所への転換が始まります。

緑色のIVケーブルまでアルミ仕様に切り替えることで、徹底的に盗難リスクを低減します。

多くのお客様が異種金属による腐食のリスクから
「ブレーカーは銅だからアルミケーブルに変えられない」と心配されますが・・・。

圧着工具もGBPが独自開発した電動油圧圧着工具を使用しています。
最大400sq対応で太線化が進むアルミケーブルの圧着作業もスムーズに!

もう盗難の標的にはなりにくい発電所に生まれ変わりました。
04 アルミケーブル導入のメリット
1. 盗難リスクの大幅低減
アルミの転売価値は銅の約1/3程度
犯罪者にとって「狙う価値が低い」ターゲットに
2. 大幅なコスト削減
ケーブル材料費を約6割削減
長期的な設備投資回収期間の短縮
メンテナンスコストの最適化
3. 電気的性能の確保
適切な太さ・仕様の選定により、銅ケーブルと同等の性能を実現
昨今、銅価格の高騰や盗難被害の増加は、事業者にとって見過ごせないリスクとなっており、太陽光発電所の運営においては、発電効率の追求だけでなく盗難対策やコスト最適化といった総合的な視点が不可欠となっています。
GBPはこうした課題に対し、アルミケーブル導入のような材料の最適化から、設計、施工、アフターサービスまで、実践的な解決策をワンストップで提供しています。
太陽光発電所の運営に関するお悩みがございましたら、是非お問い合わせフォームまでご相談ください。
