パネルと架台の破損×電気火災?!
01 冬の脅威、太陽光発電所を襲う雪害とは

太陽光発電所における雪害では、積雪の重みによって太陽光パネルが破損、架台が変形・倒壊したりすることで発電停止に至る被害を指します。
冬季の降雪は、太陽光発電所にとって深刻なリスクです。一見軽やかに降り積もる雪ですが、その重量は想像以上です。新雪でも1立方メートルあたり約50〜150kg、湿った雪や圧雪になると300kg以上になることもあります。太陽光パネルは一定の積雪荷重を想定して設計されていますが、記録的な豪雪や想定を超える積雪が発生すると、その耐久限界を超えてしまいます。
特に日本の積雪地域では、雪害対策を十分に講じなければ、設備損傷や長期的な稼働停止といった深刻な影響を受ける可能性があります。

02 想定される被害
ある年の冬、豪雪地帯にある太陽光発電所が、記録的な豪雪に見舞われたとします。平年を大きく上回る積雪により、発電所はどのような被害を受ける可能性があるのでしょうか。
◆雪害による直接的な被害

・架台の倒壊
想定を超える積雪の重み、特に風で吹き寄せられた雪が庇のように張り出す「雪庇」による集中荷重に耐えきれず、架台が各所で折損・倒壊します。支柱の座屈、フレームの変形など、構造的な損傷が広範囲に及びます。
・パネルと配線の損傷
パネルのガラス面破損、フレームの変形、発電素子であるセルの損傷。さらに架台の倒壊に伴い、横桟に配線されていたケーブルの断線が予想されます。
◆雪解け後の電気火災リスク
春になり雪が解けて太陽光を受けると、発電所は再び発電を開始します。しかし、冬の雪害で損傷したパネルやケーブルがそのままになっていた場合、発電再開とともに電気火災が発生する危険性があります。雪の重みで破損したパネルは内部のセルが露出しており、発電開始とともに電流が破損部分に集中し異常発熱、発火に至る恐れがあります。さらに危険なのが、ケーブルの損傷箇所での短絡(ショート)です。発火した火が同一ルートに配線されていた複数のケーブルにも延焼し、連鎖的な火災が起こる可能性が想定されます。

03 1ヵ月で億単位?!~深刻な売電損失~
メガソーラー発電所は、毎日安定した売電収入を生み出す重要な事業資産です。しかし、例えば雪害によって太陽光発電所の40%の発電機能が失われた場合、その経済的損失は莫大なものになります。
具体的な損失額を見てみましょう。10MW規模の太陽光発電所では、1日あたりの売電収入損失は約250万円、1ヵ月で約7500万円。同様に20MW規模の太陽光発電所では、1日あたりの売電収入損失は約500万円、1ヵ月で約1.5億円もの収入が失われる計算になります。*
*当社調べ(この試算は、10MW規模の太陽光発電所において、1ストリングあたりの1日の売電収入を2,000円と仮定し、雪害によって1250本のストリングが断線した場合を想定して算出したものです。20MW規模については同様に、2500本の断線を想定し計算しています。)
04 予防策ー雪害に負けない発電所づくりー
雪害は、防げる。
復旧が1日遅れれば、数百万円の損失。1ヵ月月遅れれば、億単位の損失。
時間は刻一刻と過ぎ、損失は膨らみ続けます。
雪害が発生してからの復旧も重要ですが、そもそも肝要なのは
雪害を未然に防ぐこと。
太陽光発電所における雪害は、適切な運用体制と除雪計画を整えることで、被害を未然に防ぐことが可能です。積雪を長期間放置せず、計画的に除雪を実施することで、架台への過大荷重やパネル破損といった重大なトラブルの発生リスクを大きく低減できます。
予防策①:除雪機が入る間隔を確保して設置する
太陽光パネル列と列の間に十分なスペースを設けることで、除雪機の進入が可能となり、冬季の除雪作業を定期的に実施できるようになります。これにより、積雪の滞留や雪庇の形成を抑制することができます。
予防策②:架台を補強する
積雪による荷重に耐えるためには、架台の剛性を高めることが重要です。その有効な対策の一つが、筋交いを増設することによる構造補強です。筋交いを増やすことで、荷重を複数の部材に分散でき、特定の支柱や接合部に負荷が集中するのを防ぐことができます。

予防策③:高剛性パネルを採用する
高剛性パネルを積極的に採用することで、豪雪時の荷重にも耐えられる強度を確保できます。結果としてパネル破損や発電停止のリスク低減につながります。
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予防策④:太陽光パネルを傾斜をつけて配置する
太陽光パネルを適切な傾斜角で設置することは、積雪被害を防ぐうえで有効な対策の一つです。パネルに十分な傾斜を持たせることで、雪が自然に滑落しやすくなり、積雪の長期滞留を防ぐことが可能になります。
予防策⑤:架台の高さを高くする
積雪環境に配慮した設計を行ううえで、想定される最大積雪量を踏まえた安全な高さを確保することは非常に重要です。架台の高さを適切に引き上げることで、積雪の滞留スペースを確保し、落雪や雪庇によって設備が埋もれるリスクを低減できます。

これらの予防策は、新設時に組み込むのが最も効果的ですが、GBPでは既設発電所でも改修によって対応可能です。
05 GBPの復旧サービス内容
◆現地調査~部材提供~施工を一気通貫で。
GBPでは現地調査から部材提供、施工までを一括で提供しています。そのため、調査結果をスピーディーに復旧計画に反映することができ、結果としてお客様の売電収入の損失を最小限に抑えることができます。このようにオーナー様の負担を最小化し、最短で確実な復旧を実現する体制こそ、GBPの一気通貫体制の強みです。
◆早期復旧を支える強い部材供給力
・旧型番パネルの互換品
雪害などにより太陽光パネルが破損した場合、メーカーの生産終了によって同一型番が入手できず、交換工事そのものが進まないケースが少なくありません。弊社ECサイト『GBPダイレクト』では、様々なメーカーの旧型番パネルの互換品を240から620Wまで幅広く取り揃えており、既存設備と適合する製品を迅速に選定・提供することが可能です。これにより、「部材がなくて復旧できない」というリスクを回避し、発電停止期間の長期化を防止します。
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・接続箱の納品の速さ、カスタマイズ対応
雪害では、パネルだけでなく接続箱の故障や浸水が発生するケースも多く、復旧の遅れにつながることがあります。GBPでは、短納期での接続箱納品体制を整えており、750V / 1000V / 1500Vといった幅広い電圧仕様や、2回路〜32回路までの入力回路数からご要望に応じた柔軟なカスタマイズ設計が可能です。これにより、既存設備との高い互換性を確保しながら、早期の発電再開を実現します。
メガソーラー発電所の雪害復旧も、GBPにお任せください
豪雪による架台の倒壊、数万枚規模のパネル破損、配線の断線、そして雪解け後の電気火災ーー。
様々なリスクに対し、GBPは部材提供から施工まで一気通貫で対応できます。復旧工事に関する相談やご依頼は、弊社問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
